教授は黒板に水分子を書いた。
H―O―H
「水分子では、酸素原子と水素原子が共有結合で結びついています」
ミナは言った。
「酸素が真ん中で、水素が二つ」
「はい」
教授はうなずいた。
レンが言った。
「酸素は水素より電子を引きつけやすいので、水分子には偏りができます」
ミナはすぐに言った。
「偏り?」
教授は黒板に書いた。
電子の偏り
= 分子の中で、電子が均等ではなく、どちらかに寄ること。
「水分子では、酸素のほうに電子がやや引き寄せられます。そのため、水分子には電気的な偏りができます」
ミナは言った。
「それが水の性質に関係するんですか」
「はい」
教授は答えた。
「水がいろいろな物質を溶かしやすいことや、水素結合にも関わります」
ミナはノートに書いた。
共有結合でも、電子の偏りが性質に影響する。