教授は黒板に書いた。
フロギストン説が説明しやすかったこと
木が燃える。
紙が燃える。
炭が燃える。
炎や煙が出る。
燃えた後に灰が残る。
「木や紙が燃えると、軽い灰が残ります」
教授は言った。
「だから、何かが出ていったと考えるのは自然でした」
ミナは言った。
「目で見た感じに合っていたんですね」
「はい」
レンが言った。
「金属を熱してできる灰のようなものも、フロギストンを失った金属と考えられた」
教授はうなずいた。
「金属を熱すると、表面が変化して、もとの金属とは違う粉のようなものになります。昔はこれを金属灰と呼びました」
ミナは言った。
「金属も燃えるんですか」
「鉄がさびるのも、ゆっくりした酸化と考えられます。金属によっては、熱すると激しく反応するものもあります」
ミナはノートに書いた。
フロギストン説は、燃えると何かが出ていくように見える現象を説明しようとした。